3/2 「跳ばねぇアリは、ただのアリだ」🐜

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時速約300km/h、高度約330mの航空機から跳び出しているのは、陸上自衛隊最強の部隊の一つである「第一空挺団」の隊員たちです。

第一空挺団は、敵の背後に航空機から跳び出し奇襲をかける陸自唯一の部隊ですが、落下傘や銃、装備品など約50㎏を背負い航空機から跳び出す彼らは「自衛官の中の自衛官」だと私は思っています。

そんな彼らも初めから跳べるわけではなく、恐怖克服の飛び出し訓練や着地方法、落下傘の装着方法、緊急時の予備傘展張方法などを身に着くまで繰り返し訓練しやっと跳ぶことができます。当然ですが命に直結する訓練のため、教官の先輩空挺隊員の指導は厳しく、どんなことにも妥協は許されません。

そんな空挺隊員は、自分たちを「アリ」とよび謙遜しています。自分たちの力では地面を這いつくばるだけなので「アリ」に例えているようです。しかし、彼らが航空機やヘリコプターに乗り込むとそれはただの「アリ」から「最強の兵士」に変わります。

私も空挺団から数回の訓練を受けましたが、厳しい中にもユーモアがありプロの集団であることを感じ、本当に頼れる存在であると確信していました。

毎年1月に行われる「降下訓練始め」(千葉県習志野演習場)や11月3日に行われる入間基地航空祭(埼玉県狭山市)では空挺降下を見ることができますのでぜひ一度ご覧ください。

 

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