3/7 「苦しみは自分が生まれ変われる特効薬である」🐣
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自衛隊の訓練に3K(きつい、苦しい、汚い)はつきものですが、いつしかそれも当たり前になってきます。厳しい訓練で心が折れそうになると、心の中でいつ諦めるかを繰り返し考えてしまいます。
しかし教官は全てお見通しで、たとえ隊員が倒れ込んでも、心が折れかかっているだけなのか、身体的に限界に達したのかを見極められてします。基礎訓練の厳しさの目的の一つは、負けそうになる自分と向き合うことなんだと思います。「もうやめよう」という自分と「あと一歩だけ」という自分との葛藤が大切なのでしょう。
航空自衛隊の上級空曹課程では「啐啄」(そつたく)を理念に指揮官の補佐や部下隊員への指導法を学びます。「啐啄」とは「孵化しようとするヒナが、卵の内側から叩き始めたときに親鳥はタイミングよく外から叩き孵化を手助けする行為」のことで、禅の用語では「師家と修行者との呼吸がぴったり合うこと。機が熟して弟子が悟りを開こうとしているとき」という意味があるそうです。
卵の中にいるヒナ(訓練生)は自分の力で誕生した(訓練を乗り越えた)と思っていますが、実は見えないところで親(教官)がしっかりサポートしてくれていたのです。私がそれを知ったのはだいぶ後になってからでした😝